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てんかんとのお付き合い

てんかん?
 初めて、けいれん(てんかん発作らしきもの)を起こした場合、小児科、できれば小児神経医のいる小児科に連れて行きましょう。けいれんが続いている、意識がない、明らかに様子がおかしいといった場合は入院になりますが、けいれんが止まり、普段と様子が変わらない場合は、そのまま帰宅になることもあります。大泣きした後のけいれんは泣き入りひきつけ(憤怒けいれん)、熱がある時のけいれんは熱性けいれんなど、てんかんではないけいれんの可能性があるので、そのまま様子を見ることになるでしょう。ただし、無熱性のけいれんや熱性けいれんでも左右非対称のけいれんの場合は「てんかんの疑い」となり、念のために検査をすることが多いでしょう。一般的には、てんかんの診断をするために行なう検査は、脳波と頭部CTです。
 検査は、状況によって緊急で行なう場合もありますし、日を改めることもあります。検査の結果、一般的には、「2回以上の無熱性けいれん+脳波異常」でてんかんと診断されます。脳に疾患がある、けいれんが長い、けいれんの動きに左右差があるといった場合は、1回の無熱性けいれん+脳波異常でてんかんと診断されることもあります。

発作(けいれん、ひきつけ)の種類
 てんかんの発作にはいろいろな形があります。一瞬だけ視線や動きが止まるような地味でわかりにくいものから、手足が硬直する、手足がガクガク震える、白目をむく、チアノーゼ(顔色が悪くなる)を起こす、息が止まる、意識を失う、転ぶといったわりとはっきりしたものもあります。発作の派手さ=重度のてんかんではありませんが、どんな発作か、体のどこがどう動くかということが治療に関係するので、観察が大切です。脳波測定中や医師の診察中に発作が起きることは稀で、発作の状況は目撃した人からの聞き取りが医師の判断材料となります。詳しい分類などを勉強する必要はありませんが、わが子の発作をよーく思い出して、正確に医師に伝えましょう。あやふやな部分は、「わかりません」と正直に答えて構いません。また、1日を振り返って、けいれん前後の気になる様子などがあったら、伝えましょう。
ここで、親の聞き取りをきちんとしてくれる医師か、判断しましょうね!!( ̄ー ̄)ニヤリッ


てんかんとのお付き合い
 てんかんと診断されたら、治療が始まります。たいていは内服による治療からです。ですから、親のできることは、薬をきちんと飲ませることと、観察をすることだけです。

薬は、時間を守って、飲み忘れのないようにしましょう!
 乳児は、吐き戻してしまうことがあるので、薬は多めにもらっておくと良いでしょう。一般的には、吐き戻した場合は、飲んでから30分以内なら飲み直しになります。それ以上、経過していれば、吸収されているのでそのままでいいでしょう。判断に迷ったら、病院に電話して、相談しましょう。お昼寝などで、内服の時間がずれてしまった場合は、遅れてもいいからきちんと薬は飲ませるようにします。

発作表をつけましょう!
 育児日記のようなもので構わないので、睡眠のリズムと発作のあった時刻、長さなどを記録するクセをつけましょう。薬の飲み忘れや時間がずれたら、それも記入しておきます。発熱などの体調と発作とは関係のある子もいるので、その日の体調がいつもと違ったら記入します。

発作が起きたら観察しましょう!
 発作が起きたら、横向きに寝かせて、観察をしましょう。針のある時計を側に置いて、時間を計り、発作の時の体の動き、目の動き、声、意識の有無などを観察しておきます。繰り返す場合は、ビデオに撮影してもいいですし、口での説明が難しい場合は、自分で再現できるようにしておいてもいいでしょう。

発作時の対応を医師と相談しておきましょう!
 発作は、放っておいても止まるものと、止まらないものがあります。いつもと違う発作も心配です。観察するだけでなく、その結果、どんな行動をするかを医師と事前に決めておくと安心です。
 大まかに分けると、救急車を呼ぶ、救急外来を受診する、様子を見て診療時間内に受診、次回の外来時に報告の4つになります。この判断に迷う時は、適宜小児科に電話をして指示を仰げるように、夜間の対応はどこでしてもらえるか、聞いておきましょう。
 また、家で様子を見るときも、頓服の座薬等を使うかどうか、その座薬を入れるタイミング、1日に使っていい量などもあらかじめ聞いておきましょう。良く使われる座薬のダイアップは、1回目から2回目までの間隔は8時間で、1日2回までです。

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